意味
都市鉱山とは、使用済みの家電製品や携帯電話などに含まれる金・銀・レアメタルなどの有用金属を、回収・再資源化の対象となる資源の蓄積とみなして表現した概念である。
鉱山を持たない都市にも、実は膨大な金属資源が眠っているという見方を表すのが都市鉱山である。家庭や事業所で使われなくなった携帯電話・パソコン・小型家電には、金・銀・銅やレアメタルが微量ながら含まれ、それを社会全体で積み上げると鉱山の埋蔵量に匹敵する量になる、という発想に基づく。自治体にとっては、使用済小型電子機器のリサイクルを進める根拠となる考え方であり、回収ボックスの設置や認定事業者への引渡しといった取組につながる。資源を輸入に頼る日本では、廃棄物の中から金属を取り戻す意義が大きい。ただし含有量はごく微量で、回収・選別・精錬にコストがかかるため、効率よく集める仕組みづくりが課題になる。
自治体回収との結びつき
都市鉱山の考え方は、使用済小型電子機器等の再資源化の促進に関する法律(小型家電リサイクル法)に基づく自治体の回収事業と密接に結びつく。市町村は、公共施設や家電量販店に回収ボックスを置いたり、ピックアップ回収や集団回収を組み合わせたりして、退蔵されがちな小型家電を集める。集めた機器は認定事業者へ引き渡され、破砕・選別を経て金属が取り出される。住民にとっては不要な機器の処分手段であり、行政にとっては資源確保と最終処分量の削減を同時に進める手立てになる。回収量を増やすには、家庭での退蔵を解く広報と、持ち込みやすい回収拠点の設計が鍵になる。
つながりのある用語
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