例規集とは、地方公共団体が定める例規(条例、規則、規程、告示、訓令、要綱など)を体系的に編集し収録した法令集である。職員が現行の規定を参照し、住民に内容を公開するための基礎資料となる。
ある事務の根拠がどの条例や規則のどこにあるかを、そのつど制定時の原文に当たって探していては事務は進まない。例規集は、自治体の例規を分野ごとに分類し編集して一覧できるようにした法令集であり、改正のたびに最新の内容へ更新(溶け込み)して現行規定を映し出す。
かつては差し替え式(加除式)のバインダーで管理されたが、現在は電子例規集やWeb例規集が主流で、住民もインターネットで閲覧できる団体が多い。条文の検索や新旧対照が容易になり、行政の透明性と職員の調査の効率を支えている。編集や更新を担う例規集システムは専門の事業者が提供しており、全国の自治体例規を横断して検索できる仕組みも整っている。
加除式から電子・Web例規集へ
例規集は、現行の例規を分野別に編集し、改正があれば該当箇所を差し替えて常に最新の内容を示す資料である。かつては製本された本体に改正分の差し替えページを綴じ込む加除式が一般的だったが、更新の手間と時差が大きかった。現在は電子例規集が主流となり、Web例規集としてインターネットで公開する団体が増えている。改正例規の内容を現行条文へ反映する作業を「溶け込み」と呼び、これにより読者は改正の履歴を追わずに現時点で有効な条文を読める。
公開・検索の基盤としての役割
Web例規集は、住民が条例・規則を自由に閲覧できるようにすることで行政の透明性を高め、職員にとっては根拠規定を素早く参照できる調査の基盤となる。例規集の編集・更新システムは少数の専門事業者が提供しており、各団体はこれを導入して維持する。一般財団法人地方自治研究機構などが全国の自治体例規集へのリンクを集約し、複数団体の規定を横断して比較できる環境も整備されている。条例の立案時に他団体の規定を参照する際にも、こうした例規集が出発点となる。
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