意味
緊急通報システムとは、市区町村が老人福祉法に基づく在宅福祉事業等として実施する、ひとり暮らし高齢者等の居宅に通報装置を設置し、急病や事故の際にボタン操作等で消防や受信センターへ通報できるようにする仕組みである。
ひとり暮らしや高齢者のみの世帯では、急病や転倒で動けなくなったときに助けを呼べず、発見が遅れて重篤化する危険がある。緊急通報システムは、自宅に設置した装置のボタンを押すかセンサーが異常を感知すると、消防や民間の受信センターへ通報が届き、駆けつけや救急要請につなげる仕組みである。市区町村が在宅福祉サービスとして実施し、対象者・利用料・通報先(消防直結か民間センター経由か)は自治体によって設計が異なる。安否確認のための定期的な声かけや、見守りセンサーと組み合わせる例もあり、孤立死の防止と在宅生活の安心を支える基盤になる。
自治体ごとに異なる設計
緊急通報システムは市区町村が独自に設計するため、仕組みが自治体で大きく異なる。通報先を消防に直結する方式と、24時間対応の民間受信センターを介して相談・安否確認まで担わせる方式があり、後者は協力員(近隣住民)による駆けつけを組み込むことが多い。対象は「ひとり暮らしの高齢者」「慢性疾患のある者」などと定められ、所得に応じた利用料を課す自治体もある。固定電話回線を前提とした旧来の装置から、携帯回線やセンサー・見守り機器を使う方式へ更新が進み、技術更新の費用が自治体財政の論点になる。誤報や、いざというときにボタンを押せないという限界もあり、人感センサーや定期的な安否確認と組み合わせて補う運用が広がっている。
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