ジチテン

財政状況資料集

読み:ざいせいじょうきょうしりょうしゅう

意味

財政状況資料集とは、総務省が地方財政状況調査の結果に基づき団体ごとに作成・公表する、財政指標の経年推移や類似団体比較を収録した詳細な財政分析資料である。

決算カードでは足りない、指標の経年推移や類似団体との比較まで踏み込んで財政分析をしたいとき、財政担当者が用いるのが財政状況資料集である。総務省決算統計(地方財政状況調査)を母体に全団体について毎年度作成し、経常収支比率実質公債費比率将来負担比率財政力指数といった指標のグラフ、性質別・目的別歳出の経年構成、地方債基金の残高推移、人口や面積が近い類似団体との比較表を収める。1枚に凝縮した決算カードが全体像の把握に向くのに対し、資料集は個別指標の根拠や悪化要因を掘り下げる用途に向く。決算分析や財政健全化判断比率の説明資料を作る際、資料集の経年グラフを引いて自団体の財政構造がどの局面にあるかを示すのが実務の定番である。

財政状況資料集の用途

財政状況資料集は、決算統計の数値を団体ごとに多面的に整理した詳細版で、財政指標の経年グラフ、歳入歳出の性質別・目的別の推移、地方債現在高・基金残高・債務負担行為の状況、類似団体(人口・産業構造が近い団体区分)との比較を収録する。決算カードが概観であるのに対し、資料集は「なぜこの指標がこの値になったか」を経年と他団体比較で説明できる粒度を持つ。財政担当者は予算編成方針の策定や中期財政計画の見直しに際し、資料集の経常収支比率や公債費負担の推移を根拠として用い、議会・住民への財政説明でも経年グラフを引用する。総務省サイトで全団体分が公表されるため、相対評価のベンチマークとしても機能する。

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