UIJターンとは、地方から都市へ移った人が出身地へ戻るUターン、都市出身者が地方へ移住するIターン、出身地近くの地方都市へ移るJターンを総称した、地方への移住の類型をいう。
地方への移住を促すとき、対象となる人の経歴によって響くメッセージは変わる――この違いを整理した類型がUIJターンである。Uターンは地方から都市へ出た人が出身地へ戻る移動、Iターンは都市で生まれ育った人が縁のない地方へ移り住む移動、Jターンは出身地そのものではなく出身地に近い地方都市へ移る移動を指す。地方の人口減少対策や担い手確保の文脈で、自治体は移住相談窓口の設置、住宅・就職の支援、移住支援金の給付といった手立てでこれらの人の流れを呼び込もうとする。出身者を呼び戻すUターンは縁故や地縁を生かせる一方、Iターンは新たな視点や技能をもたらす担い手として期待されるなど、類型ごとに施策の力点が異なる。
類型ごとの施策の違い
UIJターンは一括りに語られがちだが、対象となる人の地域との関係が異なるため、有効な支援も変わる。Uターンは出身者であり、家族・友人・土地勘という地縁を持つため、就職先や住まいの情報提供で背中を押せば実現しやすい。Iターンは縁のない土地への移住であり、住居・仕事・地域コミュニティへの溶け込みまで一貫した伴走支援が要る。Jターンは出身地の中心市や近隣の地方都市を選ぶ動きで、医療・教育・雇用が一定そろう拠点都市の受け皿づくりが鍵になる。自治体は、まず関係人口を増やして地域との接点をつくり、お試し移住や移住相談を経て定住へつなげる段階的な導線を設計することが多い。
移住支援の制度
UIJターンを後押しする代表的な制度に、地方創生の枠組みで設けられた移住支援金がある。東京23区に在住または通勤していた人が東京圏外へ移住して就業・起業した場合に、都道府県・市町村が国の交付金を活用して支援金を給付するもので、世帯での移住には子育て世帯向けの加算もある。このほか、地域おこし協力隊として地方へ入り任期後にそのまま定住する流れ、空き家バンクを通じた住まいの確保、お試し居住施設の整備など、移住の各段階を支える施策が組み合わされる。移住の実現には仕事と住まいの確保が決め手となるため、就職支援と住宅支援を一体で講じる団体が多い。
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