出納員とは、会計管理者の事務を補助するため普通地方公共団体に置かれ、現金の出納・保管や物品の出納等の会計事務の一部を分掌する会計職員をいう。
現金や公金の実際の受払いを、出納の責任者である会計管理者一人で担えるのか。組織が大きくなれば現金を扱う窓口は各部署に分散し、責任者がすべての現場に立ち会うことは不可能である。そこで会計管理者の事務を補助するために置かれるのが出納員である。出納員は会計管理者の権限に属する事務の一部、たとえば窓口での現金の収納や小口現金の保管などを委任または補助執行の形で分掌する。長が職員のうちから命じ、出納員のもとにさらに分任出納員その他の会計職員を置いて事務を細分化することもある。出納員はあくまで会計管理者の補助機関であり、出納の最終的な責任は会計管理者が負う。会計管理者・出納員・その他の会計職員という会計組織の階層を理解しておくと、現金事故の責任の所在や事務分掌の根拠が読み解ける。
出納員と会計組織の階層
地方公共団体の会計事務は、出納の長である会計管理者を頂点に、その補助機関として出納員、さらにその下に分任出納員その他の会計職員を置く階層で構成される。会計管理者は長から独立して現金の出納・保管に責任を負うが、現場の収納窓口や出先機関のすべてに直接関与することはできないため、長が職員のうちから出納員を命じて事務を分掌させる。出納員は会計管理者の権限に属する事務の一部を委任され、または補助執行する立場であり、扱う公金について善管注意義務を負う。本庁の各課や出先機関ごとに出納員を置き、取扱量の多い窓口にはさらに分任出納員を配置するなど、組織規模に応じて会計職員の配置が設計される。出納員は管理職と兼ねて命じられることが多く、現金を扱う部署の長が出納員を兼ねる運用が一般的である。
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