スタートカリキュラムとは、小学校入学直後の児童が幼児期の遊びや生活を通じた学びから小学校の学習へ円滑に移行できるよう、生活科を中心に合科的・関連的に編成する接続期の教育課程をいう。
幼稚園・保育所・認定こども園での遊びを通じた学びから、教科ごとの授業や時間割で進む小学校の学習へ、子どもが戸惑わず移行できるかという「小1プロブレム」への対応として組まれるのがスタートカリキュラムである。小学校学習指導要領は、入学当初において生活科を中心に他教科と関連づけた指導を行うよう求めており、これを具体化した接続期のカリキュラムを指す。幼児期の終わりまでに育ってほしい姿(10の姿)を踏まえ、安心して学校生活に慣れることや自分の思いを表現することから始め、徐々に教科学習へ移していく。就学前施設側が編成するアプローチカリキュラムと対をなし、両者で幼保小の接続を設計する。市町村教育委員会と就学前施設の所管部局は、接続会議や合同研修でこの設計を共有する。
小1プロブレムと幼保小の架け橋
スタートカリキュラムが置かれる背景には、入学直後の児童が授業に集中できない、集団生活になじめないといった「小1プロブレム」と呼ばれる課題がある。幼児期は遊びのなかで主体的に学ぶのに対し、小学校は教科・時間割・一斉指導が基本となるため、この段差を緩やかにする工夫が要る。小学校学習指導要領は入学当初に生活科を中心とした合科的・関連的な指導を行うよう定め、これを各校が具体化したものがスタートカリキュラムである。文部科学省は就学前と小学校をまたぐ「架け橋期」の教育の充実を掲げ、就学前施設が編成するアプローチカリキュラムと小学校のスタートカリキュラムを接続させる取組を進めている。市町村では、教育委員会と保育・幼児教育の所管部局が分かれるため、接続会議や引継ぎ資料の様式統一など、両者をつなぐ庁内調整が実務上の鍵となる。
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