ジチテン

総合的な学習の時間

読み:そうごうてきながくしゅうのじかん

別名:総合学習別名:総合的な探究の時間
意味

総合的な学習の時間とは、学習指導要領が定める教育課程の一領域で、教科の枠を越えた横断的・総合的な学習や探究的な学習を通して、自ら課題を見つけ解決する資質・能力を育てることを目標とする時間である。

教科書も全国共通の指導内容も定められていない時間を、各学校はどう設計するのか。総合的な学習の時間は、学習指導要領が各教科・道徳科・特別活動と並べて配列する正規の領域でありながら、内容を国が一律に定めず、地域や学校の実態に応じて各学校が目標と内容を自ら決める点で他の領域と根本的に異なる。国際理解・情報・環境・福祉健康といった現代的課題や、地域の人材・産業を題材にした探究が典型で、自治体の特色を反映しやすい。標準授業時数は小学校第3学年以上で年間70単位時間(一部学年は数値が異なる)が配当され、中学校でも各学年に配当される。高等学校では2018年告示の学習指導要領により「総合的な探究の時間」へ名称・性格が改められ、生徒自身が課題を設定する探究のプロセスがより重視されるようになった。指導要録にも総合的な学習(探究)の時間の記録欄が設けられ、学習活動・観点・評価が記録される。

各学校が目標・内容を定める特異な領域

総合的な学習の時間は、学習指導要領が「目標」と大枠の取扱いを示すにとどまり、各教科のように全国共通の指導内容を定めない。各学校が地域や児童生徒の実態に応じて独自に目標・内容・年間指導計画を設計する。横断的・総合的な課題(国際理解・情報・環境・福祉・健康など)、地域や学校の特色に応じた課題、児童生徒の興味関心に基づく課題などを探究的に学ぶことが想定され、自治体の地域資源や産業を題材に据えやすい。この自由度の高さは、学校の教育課程編成力や教員の指導力が問われる領域であることを意味し、教育委員会指導主事による支援や研修の対象になりやすい。

高等学校での「探究の時間」への改称

2017・2018年告示の学習指導要領で、高等学校の総合的な学習の時間は「総合的な探究の時間」へ改められた。小学校・中学校が課題解決の過程で自己の生き方を考える「学習」であるのに対し、高等学校段階では生徒自身が課題を設定し、情報を収集・整理・分析してまとめ・表現する探究の過程を発展的に繰り返す「探究」へと性格づけが移った。名称が変わったため文書や統計で両者が併記されることがあるが、高等学校では現行制度上「探究の時間」が正式名称である。理数探究や古典探究など教科側にも探究系科目が新設され、教科横断の探究と教科内の探究が連動する設計になっている。

つながりのある用語

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