ジチテン

進路指導

読み:しんろしどう

意味

進路指導とは、生徒が自らの生き方を考え、将来の進学や就職など主体的に進路を選択・決定できるよう、学校が計画的・組織的に行う教育活動である。

中学校・高等学校で、生徒の卒業後の進学や就職にどう向き合うのか。その支援を担うのが進路指導である。進学先の選定や就職先の斡旋といった出口の手続だけを指すのではなく、自己理解を深め、職業や学問の世界を知り、将来設計を立てて意思決定する力を育てる、入学から卒業まで継続する教育活動として位置づけられる。学習指導要領では特別活動などを軸に学校の教育活動全体で行うものとされ、校務分掌に進路指導主事が置かれて校内の連絡調整にあたる。近年は、小学校から高等学校までの体系的な視点で、社会的・職業的自立に必要な能力を育てるキャリア教育の中核に進路指導を位置づける考え方が主流となっている。生徒指導が現在の学校生活の適応を支えるのに対し、進路指導は将来の生き方の選択を支える点に重心がある。

キャリア教育との関係

進路指導は長く、生徒の進学・就職という出口に向けた指導として中学校・高等学校で行われてきたが、その理念は将来の生き方の選択を支える教育活動へと広がっている。2011年の中央教育審議会答申は、社会的・職業的自立の基盤となる能力や態度を育てる活動をキャリア教育と定義し、進路指導をその中核に位置づけた。キャリア教育が小学校から体系的に行われるのに対し、進路指導は進路選択が現実的な課題となる中学校・高等学校段階で行われる点に違いがある。学習指導要領は、ガイダンスとカウンセリングの双方によって、生徒が自らの将来を見通し主体的に進路を選択できるよう指導・援助することを学校に求めている。

校務分掌と進路指導主事

進路指導は学校の教育活動全体で行われるが、校内の組織としては校務分掌に進路指導の担当が置かれる。学校教育法施行規則は中学校・高等学校に進路指導主事を置くことを定め、校長の監督を受けて生徒の進路指導に関する事項をつかさどり、関係する教職員に対する連絡調整や指導助言にあたるとする。進路指導主事は当該学校の教諭をもって充てられ、特別活動の時間や面談、進路に関する情報提供、上級学校・事業所との連絡などを束ねる。生徒指導が生徒指導主事を中心に現在の学校生活への適応を支えるのに対し、進路指導は進路指導主事を中心に将来の進路選択を支える領域として、校務分掌上も並んで置かれる。

つながりのある用語

ご意見箱(匿名でひとことから投稿できます)