ジチテン

生徒指導

読み:せいとしどう

意味

生徒指導とは、児童生徒一人ひとりの社会的資質・能力の発達を支え、自己指導能力を育てることを目指して、学校が教育課程の内外で行う指導・援助の総体をいう。

授業(学習指導)と並ぶ学校教育のもう一つの柱として、問題行動への対応にとどまらず子どもの育ちそのものを支えるのが生徒指導である。校務分掌では教務進路指導と並ぶ領域として位置づけられ、いじめ不登校・暴力行為への対応、基本的な生活習慣の形成、人間関係づくりや自己理解の支援まで幅広く担う。文部科学省が示す生徒指導提要が考え方や手法の指針となり、問題が起きてからの対応だけでなく、すべての児童生徒の成長を促す発達支持的な指導を重視する方向にある。スクールカウンセラースクールソーシャルワーカーとの連携、いじめ防止対策推進法に基づく組織的対応、出席停止懲戒といった措置の判断も生徒指導の文脈に位置づく。担任だけで抱えず、生徒指導主事を中心に学校全体で組織的に進める体制が要る。

校務分掌における位置と生徒指導提要

生徒指導は、校務分掌のうえで教務・進路指導と並ぶ領域として位置づけられ、生徒指導主事を中心に学校全体で組織的に担う。指針となるのが文部科学省の生徒指導提要で、生徒指導を「児童生徒が自発的・主体的に自らを発達させていく過程を支える教育活動」ととらえ、問題行動が起きてからの対応(課題対応)だけでなく、すべての児童生徒の成長を促す発達支持的生徒指導や、課題の未然防止を重視する。学習指導が教科の学力を扱うのに対し、生徒指導は社会的資質・自己指導能力という別の側面を支える点で、両者は学校教育の二本柱の関係にある。

いじめ・不登校への組織的対応と専門職連携

生徒指導の具体的な場面では、いじめ・不登校・暴力行為・非行といった課題への対応が大きな比重を占める。いじめについてはいじめ防止対策推進法が、学校に組織を置いて組織的に対応することを義務づけており、生徒指導体制と一体で運用される。不登校への対応では、教室復帰を急がせず子どもの状況に応じた支援を行う考え方が確認されている。これらの対応では教員だけでなく、心理の専門家であるスクールカウンセラー、福祉の視点から家庭・関係機関をつなぐスクールソーシャルワーカーとの連携が欠かせない。問題行動に対する出席停止(市町村教育委員会の措置)や校長による懲戒といった措置も、生徒指導の枠組みのなかで慎重に判断される。

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