ジチテン

利用者負担

読み:りようしゃふたん

別名:自己負担
意味

利用者負担とは、介護・障害福祉・医療などの公的サービスを利用した者が、サービス費用のうち保険給付や公費でまかなわれない部分として自ら支払う費用をいう。

同じサービスを受けても、所得や制度によって支払う額が変わるのはなぜか。利用者負担は、公的サービスの費用を全額公費でまかなわず、利用者にも一定割合を負担させる仕組みで、制度の持続性と公平性を支える前提となっている。負担の決め方には、サービス量に応じて定率で負担する応益負担と、所得に応じて負担額を決める応能負担の二つの考え方がある。介護保険では原則1割(所得に応じて2〜3割)の応益負担、障害者総合支援法では家計の負担能力に応じた応能負担を基本とするなど、制度ごとに方式が異なる。低所得者には負担上限額や補足給付などの軽減措置が設けられており、窓口では負担割合の確認と軽減制度の案内が相談の中心になる。

応益負担と応能負担の二つの考え方

利用者負担の決め方には、利用したサービス量に比例して負担する応益負担(定率負担)と、利用者の所得や資力に応じて負担額を決める応能負担がある。介護保険は利用額の原則1割(一定以上所得者は2割・3割)という応益負担を採り、障害者総合支援法は2010年改正で家計の負担能力に応じた応能負担を基本に改めた。応益負担は受益に応じた公平を重視するが、サービスを多く必要とする重度者ほど負担が重くなる難点がある。応能負担は負担能力に応じた公平を重視するが、所得把握の手続を伴う。どちらの方式かで利用者への影響が大きく異なるため、制度ごとの負担方式の理解が窓口対応の前提になる。

低所得者への軽減措置

利用者負担には、負担が過大にならないよう各種の軽減措置がある。介護保険には1か月の負担上限を定める高額介護サービス費、医療と介護の自己負担を合算する高額医療・高額介護合算療養費、施設の食費・居住費を軽減する特定入所者介護サービス費(補足給付)がある。医療保険には高額療養費制度があり、所得区分に応じた限度額を超えた分が払い戻される。これらは申請を要するものが多く、対象となる低所得者が制度を知らずに過大な負担をしている場合がある。窓口では、負担上限額の説明と、住民税非課税世帯など対象要件の確認、申請手続の案内が窓口での論点となる。

つながりのある用語

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