ジチテン

例規審査

読み:れいきしんさ

別名:法規審査別名:条例審査
意味

例規審査とは、原課が立案した条例・規則などの例規案について、法規担当課が法令との整合・立法技術・文言の適否を組織として点検する手続をいう。

条例規則の案文は、それを作った原課にとっては中身が分かりきっていても、法体系のなかに矛盾なく収まっているか、上位法令に抵触しないか、改め文附則の書き方が正しいかまでは判断しきれないことが多い。例規審査は、この点を原課から独立した法規担当課(総務課法制係・文書法制課など)が点検し、議会へ提案できる完成度まで案文を仕上げる工程である。点検の対象は、根拠法令の引用の正確さ、定義規定や委任規定の構成、罰則の適法性、施行期日経過措置の整合、改め文・新旧対照表の形式など、法制執務のほぼ全域に及ぶ。原課が政策の中身を担い、法規担当課が法的な器を保証するという役割分担のうえに成り立つため、両者の間で文言や趣旨の調整が往復することも珍しくない。審査を通った案文が公布・編纂へ進むため、自治体例規の質はこの段階でほぼ決まる。

例規審査と法制執務の関係

例規審査は、法制執務という技術の体系を、組織の手続として運用する場である。法制執務が「改め文をどう書くか」「委任の限界はどこか」といった個々の作法の集合だとすれば、例規審査はその作法に照らして原課の案文を一件ごとに点検し、議会提案や公布に耐える水準へ引き上げる工程をいう。審査の担い手は法規担当課に置かれた審査担当者で、根拠法令の確認、定義・委任・罰則規定の妥当性、施行期日と経過措置の整合、改め文と新旧対照表の形式までを通して見る。原課が中身の正しさを保証し、法規担当課が形式と法的整合を保証するという二重のチェックによって、例規の信頼性が担保される。

原課と法規担当課の役割分担

例規審査は、政策の内容に責任を持つ原課と、全庁の例規の整合に責任を持つ法規担当課との分担で動く。原課は所管行政の必要から条例・規則の改正発議し、改正の趣旨と条文の骨格を示す。法規担当課はこれを受けて法的な器を点検し、表現や構成に問題があれば原課に差し戻して調整する。この往復は、原課にとっては自らの政策を法令の形式に翻訳する作業であり、法規担当課にとっては全庁の例規体系を一貫させる統制機能である。両者は要求と統制で立場が分かれやすく、審査が形骸化すれば違法・無効な例規を生み、過度に硬直すれば必要な改正が遅れる。審査の通過後に公布・編纂へ進むため、この分担の質が自治体の例規水準を左右する。

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