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日本下水道事業団

読み:にほんげすいどうじぎょうだん

別名:JS
意味

日本下水道事業団(JS)とは、日本下水道事業団法(昭和47年法律第41号)に基づき、地方公共団体の委託を受けて下水道の根幹的施設の建設や維持管理、技術者の研修などを行う地方共同法人である。

下水処理場やポンプ場のような専門性の高い下水道施設を、自前の技術職員が乏しい市町村に代わって設計・建設するのが日本下水道事業団である。地方公共団体が共同で設立した法人で、地方公共団体の委託を受けて終末処理場などの根幹的施設を建設し、完成後は自治体へ引き渡す。維持管理の受託、災害時の復旧支援、職員向けの技術研修も担う。下水道事業を担当する自治体にとっては、施設整備のノウハウや人材が不足する場合の委託先であり、国の交付金事業と組み合わせて建設を進める際の実務的な相手方となる。設立当初は国も出資する特殊法人に近い性格を持っていたが、現在は地方公共団体を構成団体とする地方共同法人として位置づけられている。

技術力の乏しい市町村を補完する建設委託

下水道の終末処理場やポンプ場は、土木・機械・電気・水質といった複合的な技術を要するため、専門職員を抱えにくい中小市町村が単独で整備するのは難しい。日本下水道事業団は、こうした自治体から建設を受託し、設計・積算工事監理を一括して代行する。自治体は事業団と建設委託協定を結び、完成した施設の引き渡しを受けて自ら管理を引き継ぐ。国の社会資本整備総合交付金などの補助対象事業として整備されることが多く、補助申請と委託契約の手続を並行して進める。事業団は全国の整備実績から標準的な設計や積算の知見を蓄積しており、これを利用できる点が単独発注にない利点である。

維持管理受託・災害復旧・研修への広がり

事業団の役割は建設にとどまらず、完成後の処理場の運転・維持管理の受託、機械・電気設備の改築更新、地震や豪雨で被災した下水道施設の災害復旧支援にも及ぶ。維持管理の専門人材が確保できない自治体は、運転管理を事業団に委託することで処理水質の安定を図る。あわせて、自治体の下水道担当職員を対象とする研修も実施しており、技術の承継が課題となる小規模自治体の人材育成を支える。下水道事業の経営が公営企業会計へ移行し、施設の老朽化対策が全国的な課題となるなかで、設計から維持管理・人材育成までを一体で支援する受け皿としての性格を強めている。

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