ジチテン

決算カード

読み:けっさんかーど

意味

決算カードとは、総務省が地方財政状況調査(決算統計)の結果に基づき団体ごとに作成・公表する、歳入歳出決算と主要な財政指標を1枚に集約した一覧表である。

他団体と自分の自治体の財政状況を同じ物差しで比べたいとき、財政担当者がまず開くのが決算カードである。総務省が全団体について毎年度作成し、歳入歳出決算額、性質別・目的別の歳出内訳、経常収支比率実質公債費比率財政力指数などの財政指標、地方債現在高や基金残高を1ページに集約している。決算統計(地方財政状況調査)の数値を共通様式で整理したものなので、団体間・年度間の比較に向く。予算編成や財政分析の場面では、決算カードの主要指標を過去5〜10年分並べて自団体の財政構造の弾力性の推移を追い、類似団体と並べて相対的な位置を確認する。より細かい指標を網羅した財政状況資料集と対で参照されることが多く、決算カードで全体像をつかみ、資料集で個別指標の根拠を掘る使い分けが一般的である。

決算カードの構成と読み方

決算カードは1団体1ページの様式で、上段に歳入の款別内訳と一般財源自主財源等の区分、中段に歳出の性質別(人件費扶助費公債費等)と目的別の内訳、下段に主要財政指標と地方債・基金・債務負担行為の残高を配置する。財政担当者はまず標準財政規模と経常収支比率で財政構造の弾力性を把握し、実質公債費比率・将来負担比率で公債費の重さと将来負担を確認する。複数年度を横に並べると、扶助費の膨張や公債費のピーク、基金の取り崩し傾向といった構造変化が読み取れる。総務省サイトで全団体分が公表されているため、人口・財政規模が近い類似団体と並べた相対評価に用いるのが定石である。

決算統計・財政状況資料集との関係

決算カードの数値の出所は、地方財政法第30条の2に基づき毎年度実施される地方財政状況調査(決算統計)である。調査で各団体が報告した決算額を総務省が共通様式へ整理し、決算カードと財政状況資料集の2種類で公表する。決算カードが主要項目を1枚に凝縮した概観であるのに対し、財政状況資料集はより多数の指標・経年グラフ・類似団体比較を収録した詳細版という位置づけで、両者は同じ決算統計を母体とする。住民向けの財政公表や議会説明でも、決算カードの構成比を引用して歳出構造を説明する場面が多い。

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