ジチテン

観点別評価

読み:かんてんべつひょうか

別名:観点別学習状況の評価
意味

観点別評価とは、児童生徒の学習状況を「知識・技能」「思考・判断・表現」「主体的に学習に取り組む態度」の三つの観点ごとに分析的に評価する方法であり、指導要録における学習評価の基本枠組みである。各観点をA・B・Cの三段階で記録する。

テストの点数を合計して「5」「4」と評定をつけるだけでは、その子が何を理解し何でつまずいているのかが教師にも本人にも見えない。観点別評価は、学習状況を知識・技能、思考・判断・表現、主体的に学習に取り組む態度という三つの観点に分けて捉え、どの面が伸びどの面に課題があるかを可視化するために用いられる。平成29・30年改訂の学習指導要領が学力を三つの柱で整理したことに対応し、評価の観点もこの三観点に統一された。指導要録ではこの三観点をA・B・Cで記録し、それを総合して評定(小3以上は3段階、中学校は5段階)を導く。とりわけ「主体的に学習に取り組む態度」をどう見取るかは難しく、挙手の回数や提出の有無で安易に判断しないことが繰り返し求められている。評価は成績づけのためだけでなく、その結果を次の指導の改善に返す指導と評価の一体化の起点でもある。

三観点への統一と評定との関係

観点別評価の枠組みは、平成29・30年(2017・2018年)改訂の学習指導要領が学力を「知識及び技能」「思考力・判断力・表現力等」「学びに向かう力・人間性等」の三つの柱で整理したことに対応する。これを受けて評価の観点も「知識・技能」「思考・判断・表現」「主体的に学習に取り組む態度」の三観点に全教科共通で統一された(従前は教科ごとに四観点等で区々だった)。指導要録では各観点をA(十分満足できる)・B(おおむね満足できる)・C(努力を要する)で記録し、これらを総合して評定を定める。評定は小学校第3学年以上が3段階、中学校が5段階で、観点別評価と評定は別欄として併記される。

「主体的に学習に取り組む態度」の見取りの難しさ

三観点のうち実務でもっとも判断に迷うのが「主体的に学習に取り組む態度」である。文部科学省の通知は、これを挙手の回数・ノートの取り方・性格や行動面の傾向で評価してはならないとし、(1)粘り強い取組を行おうとする側面と(2)自らの学習を調整しようとする側面の二つから、知識・技能や思考・判断・表現と関連づけて見取るよう求める。人間性等にかかわる部分は観点別評価になじまないため、個人内評価(個人のよい点や成長を記述で伝える評価)として扱い、数値の評定には反映しない。この切り分けが曖昧だと、態度評価が人物評価に滑り込む懸念があるため、評価規準の事前共有が実務の要となる。

つながりのある用語

ご意見箱(匿名でひとことから投稿できます)