ジチテン

充当率

読み:じゅうとうりつ

別名:地方債充当率
意味

充当率とは、地方債の対象事業費のうち地方債を財源に充てることができる割合をいう。

対象事業費の全額を借金で賄えるわけではなく、事業の種類ごとに「いくらまで起債で充当してよいか」が地方債同意等基準で定められている。充当率は、この上限割合を指し、残りは一般財源等の自己財源で手当てしなければならない。たとえば充当率90パーセントの事業なら、事業費の1割は当該年度の一般財源で負担する計算になる。過疎対策事業債や緊急防災・減災事業債のように充当率100パーセントが認められる優遇起債では、初年度に必要な自己財源を最小化できるため、財政力の弱い自治体ほど活用の意味が大きい。担当者が事業の資金繰りを組むときは、充当率で初年度に必要な一般財源の額を、交付税算入率で将来に残る実質負担を、それぞれ別の軸として見積もる必要がある。

充当率と交付税算入率は別の軸である

充当率は「初年度に事業費の何割まで起債で賄えるか」を、交付税算入率は「その起債の元利償還金の何割が後年度に交付税措置されるか」を示す。混同されやすいが両者は働く局面が異なる。充当率100パーセントでも交付税算入率がゼロなら、借入は容易でも償還は全額が将来の一般財源負担として残る。逆に充当率が低くても算入率が高ければ、初年度の自己財源は要るが後年度負担は軽い。過疎対策事業債は充当率100パーセントかつ元利償還金の70パーセントが算入されるため、初年度負担も後年度負担も小さい有利な起債となる。財政担当者は資金繰り(充当率)と実質負担(算入率)を分けて評価することで、起債の有利不利を正確に判断できる。

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