ジチテン

非拘束名簿式

読み:ひこうそくめいぼしき

別名:非拘束名簿式比例代表制
意味

非拘束名簿式とは、政党が名簿に当選順位を付さず、有権者が候補者個人名でも投票でき、個人名得票の多い順に当選人を定める比例代表制の名簿方式をいう。

比例代表制の名簿方式のうち、有権者に候補者を選ぶ余地を残したのが非拘束名簿式である。政党は名簿に当選順位を付けず、有権者は政党名でも候補者個人名でも投票できる。政党の得票(政党名票と所属候補者の個人名票の合計)でまず議席数を配分し、配分された議席は個人名得票の多い候補者から順に当選とする。

参議院比例代表選挙がこの方式を採る。政党が順位を決める拘束名簿式と対をなす。なお参議院では、政党が一部の候補者をあらかじめ優先的に当選させる特定枠を設けることもでき、特定枠の候補者は個人名得票にかかわらず名簿の順位に従って先に当選する。地方議会の議員選挙は比例代表制を用いないため、この方式は国政の参議院選挙に固有のものである。

非拘束名簿式の議席配分と特定枠

非拘束名簿式は参議院比例代表選挙で採用される名簿方式である(公職選挙法第86条の3、第95条の3)。政党は名簿に当選順位を付さず、有権者は政党名でも名簿登載の候補者個人名でも投票できる。議席配分はまず政党名票と当該政党の候補者の個人名票を合算した政党の総得票でドント式により各政党の議席数を決め、配分された議席は個人名得票の多い候補者から順に当選人を確定する。二千一年の制度導入により、それまでの拘束名簿式から変更された。二千十八年の改正で特定枠が導入され、政党は名簿の一部の候補者について優先的に当選する順位を付すことができ、特定枠の候補者は個人名得票の多寡にかかわらずその順位に従って先に当選する。衆議院比例代表選挙が拘束名簿式を採るのと異なり、参議院では有権者が候補者個人を選べる点が制度上の大きな違いである。

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