ジチテン

働き方改革

読み:はたらきかたかいかく

意味

働き方改革とは、長時間労働の是正や柔軟な働き方の実現、職員の健康確保を目的として、勤務時間制度や業務の進め方を見直す一連の取組みをいう。

残業の上限規制が公務にも及ぶなかで、人事担当者は時間外勤務の縮減と窓口・現場の業務量をどう両立させるかという問いに直面する。働き方改革は、2018年の働き方改革関連法による時間外労働の上限規制、年次有給休暇の取得促進、勤務間インターバルの確保などを柱とし、民間労働法制の改正が地方公務員にも順次反映されてきた経緯を持つ。自治体では、超過勤務命令の縮減や業務の標準化に加え、テレワーク早出遅出勤務、フレックス型の勤務時間の割振り変形労働時間制の活用といった制度面の見直しと、育児・介護との両立支援の拡充が一体で進められる。背景には、定員適正化による人員削減と行政需要の増大という構造的なはさみ状況があり、単なる残業削減ではなく業務改善や事務の見直しを伴わなければ実効性を欠く。制度の導入だけでなく、原課ごとの業務量の偏りや前例踏襲の見直しまで踏み込むかどうかが、取組みの成否を分ける。

公務における時間外労働の上限規制

働き方改革の中核は時間外労働の上限規制である。2018年成立の働き方改革関連法により労働基準法が改正され、原則として時間外労働は月45時間・年360時間が上限とされた。地方公務員には労働基準法の一部が適用・準用され、人事院規則や各団体の規則で公務にも上限の目安(原則月45時間・年360時間、他律的業務の比重が高い部署は年720時間等)が設けられた。上限を超える場合は要因の整理や改善措置が求められ、超過勤務命令の運用や時間外勤務手当の支給と一体で管理される。災害対応や重要な業務など特例的に上限を超えうる場合の取扱いも規則で定められており、勤務時間の適正な把握が前提となる。

自治体の取組みの柱

自治体の働き方改革は、勤務時間制度の見直しと業務改善の両面で進む。制度面ではテレワーク・在宅勤務、早出遅出勤務、フレックス型の割振り、変形労働時間制、年次有給休暇の計画的付与などが導入され、育児・介護との両立支援として育児短時間勤務子の看護休暇の利用環境整備が図られる。業務面では事務の標準化、決裁の電子化、会議や資料作成の簡素化といった業務改善が伴わなければ、制度だけ整えても時間外勤務は減らない。背景には定員適正化計画による人員抑制と行政需要の増大があり、限られた人員で持続的に業務を回す観点から、職員のメンタルヘルスや健康確保とあわせて総合的に取り組む課題となっている。

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