行政職給料表とは、地方公務員のうち事務・技術などの一般行政事務に従事する職員に適用される給料表であり、職員の大多数が格付けされる代表的な給料表をいう。
自分の給料月額は、どの表のどの級・号給で決まっているのか。一般行政事務に従事する職員にとってその答えは行政職給料表にあり、給与の仕組みを読み解く出発点になる。給料表は職務の種類ごとに分けて定められ、行政職給料表のほかに技術職員向けの表、医療職給料表、福祉職給料表、税務職給料表が置かれることがある。このうち行政職給料表は、本庁・出先の事務職員や一般の技術職員を対象とし、職員の大半が格付けされて適用人数が最も多い。国の行政職俸給表(一)に準拠して級が設定されることが一般的で、係員・主任・係長・課長補佐・課長といった職務の重さが級に対応づけられる。給与水準を論じるときの基準表として、ラスパイレス指数の算定でも行政職給料表が用いられる。
職種別に分かれる給料表の中での位置づけ
地方公務員の給料表は、職務の性質ごとに複数の表に分けて条例で定められる。代表的なものが行政職給料表で、事務職員と一般の技術職員を対象とし、適用される職員数が最も多い。これに対し、看護師や医師には医療職給料表、保育士や福祉施設職員には福祉職給料表、税務職員には税務職給料表というように、職務の特性に応じた別表が置かれることがある。どの給料表を適用するかは職務の種類で決まり、同じ自治体の職員でも適用される表が異なる。国の俸給表との対応では、行政職給料表(一)に相当する区分が中心で、用務員・運転手などの単純労務職員には行政職給料表(二)に相当する別建ての表を設ける例もある。職員給与の制度設計を理解するうえで、まず「どの給料表が適用されるか」を押さえることが起点になる。
級と号給による格付けと給与水準の指標
行政職給料表は、縦の軸に職務の複雑さや責任の度合いに応じた級、横の軸に経験年数などに応じた号給を並べ、その交点に給料月額を定める。級は職務の重さに対応し、係員級から係長級・課長補佐級・課長級へと上がるにつれて高くなる。職員がどの級に格付けされるかは、担う職務と任命権者の決定によって決まり、昇格や昇給に伴って給料月額が変動する。行政職給料表は適用人数が多いため、その給与水準は自治体全体の給与水準を代表する指標として扱われる。国家公務員の給与を100としたときの地方公務員の給与水準を示すラスパイレス指数は、この行政職給料表の給料月額を国の行政職俸給表(一)と比較して算定される。給与改定の議論でも、まず行政職給料表の改定内容が示され、他の給料表はそれに準じて改定されることが多い。
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