ジチテン

グリーンツーリズム

読み:ぐりーんつーりずむ

別名:緑の旅行
意味

グリーンツーリズムとは、農山漁村に滞在して農作業・自然・地域の暮らしを体験する余暇活動と、それを受け入れる地域振興の取組みをいう。

都市の住民が農山漁村を訪れても、宿泊や体験の受け皿がなければ通過するだけで地域には収益が残らない。グリーンツーリズムは、農作業体験や農家民宿、古民家を使った滞在などにより、訪れる側に学びと余暇を、受け入れる側に交流人口と所得をもたらす取組みである。農林水産省が一九九〇年代から推進してきた概念で、農山漁村滞在型旅行(農泊)や着地型観光と重なりながら、とくに農林漁業の体験と地域の暮らしへの没入に重きを置く。自治体は、空き家や廃校を体験・宿泊施設に転用したり、農家民宿の開業を許認可面で後押ししたり、地域の体験プログラムを束ねて発信したりして受入環境を整える。単なる観光誘客ではなく、農山漁村の所得向上と関係人口づくりを軸に据える点に特徴がある。

農泊・着地型観光との関係

グリーンツーリズムは、農山漁村に滞在して農林漁業や地域の暮らしを体験する活動を広く指す概念で、近接する施策と重なりながら強調点が異なる。農林水産省が近年推進する農泊(農山漁村滞在型旅行)は、グリーンツーリズムの考え方を地域の所得向上を軸に事業化したもので、宿泊・食事・体験を地域ぐるみで提供しビジネスとして自立させる点に力点がある。着地型観光が地域の側で旅行商品を組成する仕組み全般を指すのに対し、グリーンツーリズムは体験の中身(農林漁業・自然・暮らし)に着目する。自治体は、これらを排他的に選ぶのではなく、農家民宿の開業支援や体験プログラムの造成、空き家・廃校の活用などを組み合わせて受入環境を整え、交流人口・関係人口の拡大と農山漁村の所得確保の両方を狙う。

受入環境の整備と規制の論点

グリーンツーリズムを事業として成り立たせるには、宿泊と体験の受け皿づくりが要になる。農家民宿は旅館業法の簡易宿所営業や農林漁業体験民宿の枠組みで開業されることが多く、自治体は許認可や食品衛生の相談、空き家・古民家の改修補助などで支える。農作業体験や直売、農村レストランは、六次産業化や農村地域資源活用型の取組みとして補助の対象になる場合がある。一方で、受入農家の高齢化や担い手不足、季節による需要の偏り、安全管理や保険といった運営上の課題があり、個々の農家任せにすると続かない。地域協議会観光地域づくり法人(DMO)が体験プログラムを束ね、予約・決済・送客を担う中間機能を置くことが、継続のための論点になる。

つながりのある用語

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