コネクテッド・ワンストップとは、デジタル3原則の一つで、ある手続に関連する複数の手続を、官民・制度の垣根を越えて一度の窓口・操作でまとめて完結できるようにする原則をいう。
引越しをすると、転出入届に加えて、水道や電気、児童手当、国民健康保険など、複数の役所・事業者への手続が連鎖的に発生する。コネクテッド・ワンストップは、こうした関連手続を一つひとつ別々に行わせるのではなく、利用者から見て一度の操作で済むようつなぐことを目指す原則である。
デジタルファースト、ワンスオンリーと並ぶデジタル3原則の一つであり、デジタル手続法(情報通信技術を活用した行政の推進等に関する法律)が掲げる理念に位置づけられる。ワンスオンリーが「一度提出した情報を二度求めない」という情報の重複排除を指すのに対し、コネクテッド・ワンストップは「複数の手続をつなげて一括処理する」という手続の連結を指す点で異なる。
実装例として、引越しワンストップサービスや子育てワンストップサービスがある。マイナポータルを介して、転出入や保育所入所申込みなどの関連手続をまとめて行える仕組みが整備されてきた。実現には、制度や所管をまたぐ情報連携の基盤と、官民の連携が前提となるため、関係機関の調整が課題となる。
デジタル3原則の中での位置づけ
コネクテッド・ワンストップは、デジタルファースト(手続を一貫してデジタルで完結させる)、ワンスオンリー(一度提出した情報を再提出させない)と並ぶデジタル3原則の一つである。デジタル手続法(令和元年)の理念として整理され、行政手続のデジタル化の基本方針を示す。三者は重なりつつ役割が異なり、ワンスオンリーが情報の重複提出をなくす「情報」の原則であるのに対し、コネクテッド・ワンストップは複数の手続・制度・主体を連結して一括処理する「手続の連結」の原則である点で区別される。窓口を一つにまとめるワンストップ窓口(来庁を前提とした総合窓口)よりも広い概念で、官民・制度横断のオンライン連携を含む。
引越し・子育てワンストップサービスでの具体化
コネクテッド・ワンストップを具体化した代表例が、マイナポータルを介した引越しワンストップサービスと子育てワンストップサービスである。引越しワンストップでは、転出届のオンライン提出や転入予約、電気・ガス・水道などの民間手続をまとめて行えるよう連携が進められた。子育てワンストップでは、児童手当・保育所入所申込みなどの手続をオンラインで一括申請できる。これらは制度・所管をまたぐ情報連携基盤と官民の協力が前提となるため、参加事業者・対応手続の拡大、自治体ごとの実装差の解消が継続的な課題となっている。
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