API(アプリケーションプログラミングインターフェース)とは、あるソフトウェアの機能やデータを、外部の別のソフトウェアから定められた手順で呼び出すための接続仕様をいう。
自治体システムを刷新するとき「他システムと連携できるか」を見極める鍵がAPIである。職員が画面を操作して手作業で転記するのではなく、システム同士が直接データをやり取りできれば、入力の重複や転記ミスが消え、住民サービスの即時化につながる。たとえばマイナポータルからの申請データを基幹業務システムが受け取る、地図情報システムが外部の地理データを取り込む、といった連携はいずれもAPIを介して行われる。国はガバメントクラウドやデータ連携基盤の整備にあたり、特定ベンダの内部仕様に閉じず誰でも接続できる「オープンAPI」の公開を推奨しており、これはベンダロックインを避ける調達上の要件にも直結する。標準化対象事務の標準準拠システムも、機能間の連携をAPIで行うことが標準仕様書で定められている。API設計が貧弱だと、システムを更改しても結局データが孤立し、当初期待した効率化が実現しないため、調達仕様の段階で連携方式を明示することが実務上の要点になる。
オープンAPIとベンダロックイン回避
APIの仕様を特定の事業者しか知り得ない形で閉じてしまうと、他社製システムやサービスと接続できず、更改のたびに同一ベンダへ発注し続けざるを得なくなる。これがベンダロックインである。国はデータ連携基盤やガバメントクラウドの整備方針のなかで、仕様を公開し誰でも接続できる「オープンAPI」を原則とし、自治体の調達においても連携方式を仕様書へ明記するよう促してきた。標準化対象事務の標準準拠システムでも、機能間およびシステム間の連携にAPIを用いることが標準仕様書に位置付けられており、共通基盤であるガバメントクラウド上で各団体のシステムが相互に接続できる前提を支えている。API公開は単なる技術選択ではなく、調達の競争性とデータの可搬性を確保する制度的な手段である点が、自治体実務における要点となる。
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